高齢者歯科シリーズ(第6回)

第6回 〜高齢者の口腔ケアと医療連携の大切さ〜

こんにちは。

これまでのブログでは、高齢化社会と歯科医療のかかわりについてお話してきました。最終回となる今回は、「歯が残っている高齢者が増えた今こそ、見直したい口腔ケアの重要性」についてご紹介します。

【目次】

1) 8020運動の成果が出ています!
2)歯があるからこそ、油断は禁物です
3)見落とされがちな「噛めても、飲み込めない」問題
4)だからこそ「多職種連携」が大切です
5)「通えるとき」も「通えなくなったとき」も支える歯科医院へ
6)まとめ:「人生100年時代」の歯科医療へ

1) 8020運動の成果が出ています!

皆さんは「8020(ハチ・マル・ニイ・マル)運動」をご存じですか?
これは、「80歳になっても20本以上の歯を保とう」という、厚生労働省や日本歯科医師会が推進している運動です。

この取り組みによって、75歳以上でも20本以上の歯を保っている人が半数を超えるようになりました。これは素晴らしい成果です!

2)歯があるからこそ、油断は禁物です

「歯がたくさんある=健康」と思われがちですが、実はそれだけでは安心できません。
高齢になると…

  • 指先が不自由になり、歯磨きがうまくできない
  • プラーク(歯垢)が溜まりやすくなる
  • 根元にむし歯(根面カリエス)ができやすくなる
  • 誤嚥(ごえん)による肺炎のリスクが高まる

つまり、**歯があることで“手が届かない”ケアのリスクが高まる**のです。

3)見落とされがちな「噛めても、飲み込めない」問題

高齢者のご家族や介護者の中には、「歯が残っているから大丈夫」と思ってしまう方もいます。でも実際には、

  • 噛む力はあっても、飲み込む力(嚥下力)が落ちている
  • 食べられているようで、うまく飲み込めていない
  • 結果として、栄養不足や誤嚥の原因に…

というケースも珍しくありません。**「噛める」と「飲み込める」は別物**なんですね。

4)だからこそ「多職種連携」が大切です

高齢の方の口腔ケアや食事のサポートには、歯科医だけでなく、さまざまな職種が連携することが大切です。
たとえば…

  • 歯科医師・歯科衛生士:口の中のチェックとケア
  • 内科医・薬剤師:持病や服薬の調整
  • 管理栄養士:食事内容のアドバイス
  • 言語聴覚士・リハビリ職:飲み込み機能の確認とトレーニング
  • ケアマネジャー・訪問看護師:日常の見守りと情報共有

このように、患者さんの「生活そのもの」を支える体制が求められています。

5)「通えるとき」も「通えなくなったとき」も支える歯科医院へ

リキタケ歯科医院では、通院が難しくなった方のために、

  • 院内のバリアフリー化(段差の解消・エレベーター設置)
  • 訪問歯科診療の紹介
  • 介護施設・病院との連携体制

など、地域に根ざしたサポート体制を進めています。

6)まとめ:「人生100年時代」の歯科医療へ

私たちは今、「治す歯科医療」から「支える歯科医療」へと大きく変わる時代を迎えています。

  • 歯が残っていても、ケアは必要
  • 噛めても、飲み込めないことがある
  • 医科・薬科・栄養・介護と手を取り合って支えることが大切

これからも、リキタケ歯科医院は地域の皆さまの健やかな人生をお口からサポートしていきます。
お気軽にご相談ください。