高齢者歯科シリーズ(第4回)

第4回 その変化、見逃さないで!

〜錠剤嚥下障害への対応と注意〜

こんにちは。

今回は、「薬がうまく飲み込めない」「口の中に薬が残っていた」という、あまり知られていないけれど重要なテーマを取り上げます。

【目次】

1)「薬が飲みにくい」は、体からのサインかも?
2)こんな症状があれば注意!
3)こんな対処で改善できることも!
4)歯科でも対応できます!
5)まとめ:飲み込みにくさも「お口の健康」の一部です

1)「薬が飲みにくい」は、体からのサインかも?

高齢になると、以下のような原因で錠剤の飲み込みが難しくなることがあります。

  • 舌や喉の動きが弱くなる
  • 口の中が乾燥する(ドライマウス)
  • 薬の形や大きさが合わない
  • 薬の副作用で唾液が減る など

これを「錠剤嚥下障害」と呼びます。

2)こんな症状があれば注意!

以下のようなサインに心当たりはありませんか?

  • 薬を飲むのに時間がかかる
  • 錠剤が喉や胸につかえる感じがする
  • 咳き込む、むせることが増えた
  • 薬が口の中に残っていたことがある

これらは、飲み込みにくさのサインです。放っておくと、薬の効果が十分に出なかったり、誤嚥(誤って気管に入る)につながることもあります。

3)こんな対処で改善できることも!

  • 薬をつぶして飲みやすくする(※医師・薬剤師の許可が必要)
  • 飲み込みを助けるゼリーを使う
  • あごを引いて飲む姿勢をとる
  • 薬の形やサイズを変えてもらう

薬の種類によっては、つぶしてはいけないものや、形を変えると効果がなくなるものもあります。自己判断は禁物です。

4)歯科でも対応できます!

実はこのような「飲み込みにくさ」も、歯科で相談することができます。

  • 口の乾燥ケア(唾液腺マッサージ・保湿ジェル)
  • 舌や喉の動きを確認し、リハビリを提案
  • 義歯の調整で飲み込みやすくする
  • 薬の剤型(ゼリー・粉末など)を医師に相談

医科や薬局と連携しながら、患者さんにとって一番安全で無理のない方法をご提案します。

5)まとめ:飲み込みにくさも「お口の健康」の一部です

「食べる」「話す」だけではなく、「薬を飲む」こともお口の大切な機能です。
少しでも違和感がある時は、遠慮なく歯科にご相談ください。