フィンランドやスウェーデンといった北欧の国のように虫歯を減らすために、これからの日本ができることを考えてみたいと思います。

現在20歳以上の方には申し訳ないのですが、すでに多くの虫歯治療済みの歯があるでしょうし、それが保険範囲以内の治療であれば、新たに虫歯ができることは避けられないと考えてください。

要は、まだ、虫歯の少ない、虫歯治療の必要まで至っていない20歳以下の方を念頭に今後の日本の予防歯科を考えてみましょう。

①日本のトップリーダーやメディアによく登場する人たちの歯の状態をきれいにし、歯並びの悪さや治療済みのわかる状態は、社会的に悲しいことだという意識を向上させる。

今の日本の首相は自分の口の中のことはあっちにほっといて、「健康日本21」という国家政策に「歯・口腔の健康に関する生活習慣および社会環境の改善」を掲げています。まずは、自ら誰から見てもうらやましいお口の状況にしていただきたく思います。

②歯の健康度が寿命の差になることを強くアピールする。口腔内の虫歯や歯周病といった病気があると全身状態にも影響し、結果として認知症になりやすい、短命になるという様々な報告が出てきています。だれでも楽しく一生を送りたければ、まずはお口の健康を最優先すべきということを広く認知してもらいましょう。

③歯科検診で悪いところがあれば「歯医者に行って治してもらいましょう」という発想を捨て、「今後2度と虫歯を作らないにはどうするかを考えて、実践してくれる歯科医院に行きましょう」という発想に転換してもらう。削るための歯科検診はもういりません。

④削る、抜くための歯科保健制度を止め、予防歯科にシフトした制度に大きく転換しましょう。今の制度では、予防のためには国の保険制度は使えません。そのために、経済的理由で子供たちが予防のために歯科医院に通うことができない実態があります。痛くなったら歯医者に行くのではなく、虫歯を作らないために歯医者に行くように教育することも必要です。

歯1本の価値は100万円と試算されているそうです。(「歯は治療してはいけない」田北行宏)一生歯の治療をしなく済めば、お口の中にある32本分、つまり3200万円を節約できるとのことらしいです。そのための予防歯科にあなたはいくらかけるでしょうか?

まずは、国民の意識の中に「予防第一」「歯の健康は社会的価値」といったことを浸透させることで下地を作っていかなければと思います。

投稿日:2018年3月5日|カテゴリ:院長ブログ