歯科界の現在と未来 (1)

5/31発行の日本歯科新聞の記事で2つ(+α)のことが気になりました。

まずは、歯科予防に関する現在の問題。
5/29に東京で行われたアクセソン氏の講演。

アクセルソン氏は、元イエテボリ大学予防歯科学主任教授で
1980年代から世界をリードして、21世紀の歯科予防学の形を
作り上げた偉大なるPMTCの提唱者です。
そのアクセルソン氏は体調や年齢のことから
日本での公演は最後になるかもしれないという貴重な時間でした。

歯周病のリスクは年齢、原因菌、部位によって分類され、
その対応はリスクの大きい部分に対する効果的なアプローチが必要になるとのこと。
”砂漠でレインコ-トを羽織わせる”ような不必要なケアを戒める。

キーリスク部位へのセルフケアとプロフェッショナルケアの有機的な組み合わせがなされることにより、
最大限の効果的な予防ができるという先進的な示唆をなされていました。

講演後に話されていた
”インプラントの適応にならないよう、天然歯を守ることが歯科医療の本来の使命だ”
という言葉の重さを深く噛み締めました。