炭酸水(2)歯への影響

炭酸が入っているいないにかかわらず、pHが5.5以下では歯の表面は溶け出します。味がついていない炭酸水のpHは製造者により異なりますが、おおむねpH5.5以下になっています。唾液には、この酸性度を中和する働きがありますので炭酸水を時々飲む程度では、まず、影響はないと思われます。ただし、飲料頻度が多い、唾液の分泌量が減少する就寝前に飲むなどの場合には、歯の表面が少しづつ溶かされていまう危険性があります。

また、炭酸水といっても、様々な添加物が加えられている場合には注意が必要です。

中でも気を付けたいのは、オレンジやグレープフレーツなど柑橘系のフレーバーが添加されている場合です。

柑橘系の果汁はpH4前後ですので、添加されているクエン酸とともにチェックしていただきたいところです。

また、酸性の人工甘味料が加えられていることもあります。

ただ、炭酸水だけで歯を溶かすことに関してはそれほど心配はいりませんし、骨を溶かすことは全く心配いりません。それ以上に、糖入りの清涼飲料水(コーラ、ポカリなど)の方が心配なことが多いのです。

炭酸水を飲む際の注意点については次回に。 (続く)