高齢化社会になれば根面う蝕のリスクが増加します

この秋の日本歯科保存学会でサンスターグループ オーラルケアカンパニーから、高齢者になるとリスクが高くなる「根面う蝕(根元むし歯)重症度と歯周病重症度の関連性に関する興味深いデータが発表されました。
2016年11月から2017年1月の2ヶ月間の20歳代~80歳代の男女を調査対象者とし、根面う蝕有病率、根面う蝕重症度と歯周病重症度の関連性を調査したデータです。
調査対象数は298名。根面う蝕有病率は、全体の49.3%であり、30歳代の7.7%から年齢が高くなるにつれ増加し、80歳代が70.0%で最も高い結果でした。
つまり、高齢者ほど、根面う蝕が増えていくという結果です。

また、根面う蝕有病部位の約90%に歯周病、もしくは歯周病既往歴が確認されたことから、歯周病により歯肉退縮が起こり根面う蝕になるリスクが高くなることが考えられます。
このデータから導かれる重要なことは、 根面う蝕や歯周病が発症する前に、根面う蝕予防と歯周病予防を併せて実施することが大切ということです。
根面う蝕予防にはフッ素の積極的な使用、歯周病予防にはセルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアが重要となります。
リキタケ歯科医院では、患者さん個人個人に適切な予防方法をご指導しておりますので、是非、担当歯科衛生士にご相談ください。