どぉも、医療法人社団康正会リキタケ歯科医院のJack. です。

ご存知「勧進帳」、松尾敏男画伯の「朝光富士」の緞帳が上がり、舞台下手御幕から富樫左衛門(尾上菊五郎丈*音羽屋)の登場、 長唄連中による 〽旅の衣は篠かけの 旅の衣は篠かけの 露けき袖やしおるらん 〽    三味線の一バチの後、〽時しも頃は如月の十日の夜 月の都を立ち出でてぇ~ 〽

に続いて四代目杵屋六三郎畢生の名曲「寄せの合方」から、源義経(中村梅玉丈*高砂屋)武蔵坊弁慶(松本幸四郎丈*高麗屋)主従が花道に登場です。旧歌舞伎座一幕席では花道のほとんどを観ることができませんでしたが、新装歌舞伎座の一幕席では、かろうじてですが花道七三が観られるようになっていると感じました。



フランスの作家ガストン・ルルーによるとパリオペラ座(ガルニエ宮)の地下には怪人が棲んでいるそうですが、演劇評論家の渡辺保氏の著書「私の「歌舞伎座」ものがたり」(朝日新書:222;2010年2月28日)によると、歌舞伎座には「魔物が棲んでいる」そうです。同書では六代目中村歌右衛門丈が同じ役柄を演じたにもかかわらず、他の劇場に比して歌舞伎座でのそれは「目のさめるような出来栄えであった。」経験と「ほかの劇場にはない幻想性が歌舞伎座の舞台にはある」ことを、さらに「その正体は、役者と空間の関係にあると同時に観客のつくるもの...」と述べています。

      
     ↑新装歌舞伎座外観

氏が指摘するように、観客にも「歌舞伎座の舞台の魔性」にまさに一役買うことができるのであれば、
「劫初より造り営む殿堂に我も黄金の釘一つ打つ」そんな想いで、今後も観劇できればと想っています。
今日は松本幸四郎丈が勧進帳の武蔵坊弁慶上演1100回目を達成したそです。

では今日はこの辺で。

投稿日:2013年4月28日|カテゴリ:スタッフブログ