歯周病の定義

医療法人社団康正会リキタケ歯科医院の豆の木です。

 

平成24年9月22日,23日に第55回秋季日本歯周病学会学術大会が開かれます。

 

歯周病という単語はよく耳にします。定義を調べてみました。

 

歯周病は歯周疾患ともよばれ、歯肉,セメント質,歯根膜および歯槽骨よりなる歯周組織に起こるすべての疾患をいう。ただし、歯髄疾患の結果として起こる根尖性歯周炎、口内炎などの粘膜疾患および歯周組織を破壊する新生物(悪性腫瘍など)は含まない。

歯周病は、プラーク中の口腔細菌が原因となって生じる炎症性疾患であり、歯肉病変と歯周炎とに大別される。さらに、歯周病には上記疾患の他に非プラーク性歯肉病変,歯肉増殖,壊死性歯周疾患,歯周組織の膿瘍,歯周ー歯内病変,歯肉退縮および強い咬合力や異常な力によって引き起こされる咬合性外傷が含まれる。

また最近、歯周病は生活習慣病として位置づけられ、食習慣,歯磨き習慣,喫煙,さらに糖尿病などの全身疾患との関連性(歯周病が全身の健康にも影響を与える)が示唆されており、歯科医療従事者による治療のみでは効果があがらないことも明らかにされている。患者個人の生活習慣の改善,自助努力,さらには医療連携(全身疾患など)なくして歯周治療の成功はあり得ないといってもよい。

 

23日は学会に参加する予定です。しっかりと学んでまいります。