医療法人社団康正会リキタケ歯科医院の豆の木です。

 

歯科治療において、歯科医師,衛生士等,歯科医院全スタッフが最善を尽くすのはもちろん当たり前の事ですが、患者さんの協力も不可欠です。それにより治療成果,精度が大きく左右される事もあります。

 

2,3カ月前に、上の前歯が動揺し,腫れて痛むという患者さんが来院されました。重度の歯周病で抜歯対象歯でありましたが、医科での検診にて糖尿病を指摘され早めに受診するよう指摘を受けたとの事で、当日は応急処置,投薬となりました。糖尿病の方は感染しやすく,傷の治りも遅くなり易い為、外科処置に関してはより注意が必要となります。まず医科にて状態の把握が必要で、医科と連携をとりながら歯科治療を進める必要がありました。レントゲン撮影,口腔内所見等より予後不良と考えられる抜歯対象歯が10本,全体的な外科処置も含めた歯周病治療,義歯や被せ物による咬合の回復等が必要で大変困難な状態でした。

歯周病は糖尿病の合併症の1つにとらえられ、糖尿病患者には歯周病患者が多い事,糖尿病が歯周病をより悪化させると指摘されています。このため歯科治療を充分に進めるためには、医科にての糖尿病の治療も併行して進めて行く必要がありました。

患者さんは大変協力的です。糖尿病のコントロールは順調で、かなり悪かった検査データも現在、薬を服用下の値ですがほぼ正常値に近い値まで改善し、それに伴い歯科治療も順調に進んでいます。日々の歯ブラシも頑張っていて、治療においても、遅刻,キャンセルもなく、指示もよく守り通院してくれています。先日は8本抜歯し、その日に事前に作製していた義歯を入れました。この時も事前の指示通り感染対策の為に術前に抗生物質をきちんと服用した上で来院していただき、無事に治療終了し、経過も順調です。

 

歯科治療において、外科処置を伴う糖尿病患者さんの治療は特に患者さんの協力が大事になります。まだまだ治療期間は長くなりそうですが、この協力に応える為にも最善を尽くしていきたいと思います。

 

 

 

 

 

投稿日:2012年9月10日|カテゴリ:スタッフブログ