歯周病とは読んで字の通り「歯の周囲の病気」のことで一般的に「歯を支えている骨が破壊される病気」のことです ではなぜ歯を支えている骨が破壊されてしまうのでしょうか? まず歯と歯ぐきの境目に汚れ(いわゆる歯垢・歯石)がつきます 汚れというのは細菌の塊だと思ってください 例えば皮膚の上に細菌をずっと付けたまま過ごしているようなものを想像してみてください・・・ 歯ぐきは軟らかい組織ですから当然細菌に反応してきます まずそこに細菌があると判断してその細菌を退治するための白血球(血液)を送り込みます つまり汚れが付着した歯ぐきに血液が集まる=歯ぐきを増殖させて毛細血管を作って血液を送り込む=歯ぐきが腫れるのです これが歯ぐきが腫れる理由であり体調にも左右されますが原因(汚れ)が取り除かれない限りは腫れを繰り返します また汚れ(細菌)に接触している歯ぐきは当然のように拒否反応を起こし汚れ(細菌)から離れようとします これが歯と歯ぐきの境目の溝が深くなる理由といえます 前述の通り汚れが付着していると歯ぐきが腫れてしまいます 歯ぐきの量が増えますので歯ぐきの位置が一時的に上がります=一時的に歯と歯ぐきの溝が深くなります=さらに汚れが入って溜まりやすい=歯ぐきが拒否反応を起こしやすくなる=さらに歯と歯ぐきの溝が深くなる=後はその繰り返し、悪循環が起こります 歯を支える骨と歯の本体はくっついてはおらず 間に繊維を介して繋がっています この繊維は実は体中にありまして要は骨と皮膚などを繋ぐ性質のものです 例えば鶏肉の皮を剥ぐ時にピリピリとかミシミシといったような音がするのはこの繊維が切れている証拠です 歯と歯ぐきの間の溝に汚れが入り込み続けると身体が拒否反応を起こし歯ぐきが離れようとする=この繊維が少しずつ切れていってしまうのです 骨自体は歯を支えるためだけにある骨なのでこの繊維がなくなってしまうと身体にとっての役目を終えたと判断され身体に吸収(分解)されてなくなってしまいます つまり歯を支える骨が減っていくと言うことは 歯がぐらぐら揺れていく さらに進行すれば歯が抜ける・・・のです これが歯周病は「歯を支えている骨が破壊される病気」といわれる理由なのです 失った骨は元には戻りません 歯周病は予防が肝心なのです つまり定期的に歯のクリーニングや歯ぐきの検査を行ういわゆる定期検診というのは非常に大切なのです ご自分では何でもないなあ・・・とは思っても 是非とも定期検診にお越しください お待ちいたしております 以上Ray.でした
投稿日:2012年4月26日|カテゴリ:スタッフブログ