人には上下左右それぞれ8本ずつ全部で32本の永久歯が存在します その中の一番奥の歯を俗に「親知らず」と呼んでいます 大人になっても生えてこないことも多く親がその歯の存在を知らずに終わることが多いため名づけられた俗称と考えられます 古代人に比べ現代人は一般的に顎が小さくなってきていると言われています しかし歯の本数に関する遺伝情報がそのまま伝わってきている場合顎の大きさと歯の数とのバランスが合わなくなってしまう場合があるのです その場合は歯の中で最後に生えてくる親知らずが生えるためのスペースが非常に狭くなったりします また親知らずに関する遺伝子情報自体が中途半端になっていて向きや大きさまでもがメチャクチャになっている場合もあります このように親知らずという歯は人によって全く違う状況になっていることが多いのです 親知らずの周囲は歯みがきしにくくどうしても汚れがたまりやすく炎症ができてしまいがちです 炎症の初期症状は食事の時などに親知らずの周囲の歯肉が痛む程度です しかしそれが進むと炎症が広がってしまい口が開きにくくなり口を大きく開けると親知らずの周りが痛むようになります さらに顔面や耳のあたりまで痛みが広がったり飲み込むのにも痛みが伴うようになります また38~40度くらいの高熱が出ることもあります 炎症がもっとひどくなると顎の下のリンパ腺や扁桃腺が腫れてきます これらの症状も人によって全く違う状況になっています まずは自分の親知らずがどのような状況になっているのかチェックしてみることをお勧めします 完全に埋伏していたり半分だけ埋伏していたり隣の歯に虫歯が広がっていたり 前の歯から移行的に生えていてしっかりした並びになっていたり これも人によって全く違う状況になっています 一度はレントゲン撮影などをして自分の親知らずの状況を把握し予後を予想しておくことをオススメします 症状のあるなしに関わらず定期的にクリーニングと親知らずを含めたお口全体のチェックをしていくことをオススメします お気軽に検診にお越しください 以上Ray.でした
投稿日:2012年5月24日|カテゴリ:スタッフブログ