パウダーメンテナンス

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パウダーメンテナンスとは

これまでの歯科治療においては

【健康診断】検査・診査
  ↓
【健康回復】治療を含めたリハビリテーション
  ↓
【健康維持】メインテナンス

といった流れで、回復された口腔内環境を悪化させないように維持していくところまででした。

医師が患者さんに説明している様子

しかしながら、高齢化社会を迎え、8020運動という長く多くの歯を残そうという活動が効果をもたらし、ギリギリのところで維持していくだけでは不十分になってきました。

心身の老化を防ぐために日々の運動や栄養補給が必要なことと同様に、口腔内の健康増進を図ろうと考えだされてきたものが「パウダーメンテナンス」です。

口腔内環境・歯の表面に積極的なケアを施すことで高齢化・老化に負けない健康状態を増進していこうというものです。

これまで通りの自宅でのセルフケアはもちろん必要なのですが、定期的に歯科医院にて「パウダーメンテナンス」を受けることによって、一層の効果を生み出します。

パウダーメンテナンスの流れ

歯科医院でのパウダーメンテナンスは各自の口腔内環境や歯の状態によってメニューを決めて行うことになりますが、一般的な流れは以下の通りになります。

STEP
1

ダメージのない歯の表面の清掃

STEP
2

歯の表面の有機質や有機系汚染物を除去する

STEP
3

ナノ粒子ハイドロキシアパタイトペースト(リナメルⓇ)を塗りこむ(ナノケア)

STEP
4

カルシウムイオンや低濃度フッ化物ジェルで歯の表面の再石灰化を促進する

パウダーメンテナンスによって歯の表面にはイオンレベルでの滑沢化をが施され、虫歯歯周病になりにくい堅牢な資質に改善されていきます。
実際に体験してみると明らかに歯のよう麺がつるつるになり、汚れのつきにくい感覚を実感して頂けます。

参考資料:加藤正治著「エナメル室・象牙質・補綴物のプロフェッショナルケア」