嚙み合わせでコントロールできる症状や病気

先日のブログで、嚙み合わせが原因で、起こる症状・病気があると書かせて頂きました。

今回は、そのひとつひとつについて、詳しくお話したいと思います。

 

頭痛:常に食いしばりをギュッとすることで、咀嚼筋が動きます。それを長く続けると過緊張になり、頭痛の原因のひとつになります。

 

肩こり:左右どちらかの奥歯で嚙むと、嚙みすぎた側に頭の位置が傾くことで、反対側の筋肉に持続性の緊張が発生し、首の背骨に接するクッション(椎間板)が圧迫され、首や腕の筋肉運動が低下することが分かっています。バランスの悪い嚙み方、悪い嚙み合わせ、欠損や虫歯、合わない入れ歯も、原因のひとつになります。

 

聴力低下:耳鼻咽喉科の分野である聴力ですが、歯科の治療後に良くなった人が多く居ます。これは、顎を動かすことで、その刺激が関節円盤をクッションにして聴覚神経のある側頭骨へ伝わり、動きの差が聴力の差をつくることも出来るのでは、と考えられています。

 

めまい・立ちくらみ:特定の疾患のために起きるものもありますが、奥歯で嚙みすぎて歯が磨り減り、下顎頭の骨の先端がクッションの役割である、関節円盤を圧迫し、クッションの役割を果たさなくなってしまうと、側頭骨にその刺激が直接届き、側頭骨内や三半規管内に存在するリンパ液に影響を及ぼし、めまいの原因のひとつになると言われています。

 

このように、嚙み合わせは重要で、早期接触や嚙み合わせの悪い所と関係する咀嚼筋の緊張が起こり、頭蓋骨、硬膜の動きも制限する可能性があると言われています。

 

命と関わる、と言うと、言いすぎかもしれませんが、

奥歯1本・・・と甘く考えない方がいいのかもしれません。

もしかすると、お口とはかけ離れたところから身体が悲鳴を上げるかもしれません。

 

 

何か、気になること等ございましたら、いつでもご相談下さい。

 

 

以上、Ray.でした。